PowerPointでパッケージデザインデータを作ってみた26年7月版

公開日:2026年7月23日 最終更新日:2026年7月31日

以前にMicrosoft PowerPointでパッケージのデザインデータが作れるか試しましたが、RGBや画質の制限はあるが可能だったので、今回は正式に当社でご発注頂いた場合のシュミレーションで再度、「PowerPoint」でやってみたいと思います。
※スクリーンショットはMicrosoft365のPowerPoint 2026/7/23時点のバージョンです。

最初にPowerPoint以外で必要な箱の展開図データ

パッケージのデザインデータを作るのに展開図のデータが必要です。
当社では展開図データはご発注後に作成して、お送りしています。
通常はPDFとイラストレータデータをお送りしています。しかし、PowerPointで作られる場合は、どちらも配置できないので、JPGでお送りしますので、先にPowerPointで作る旨をスタッフにお伝えください。

通常、illustratorやCorel Drawなどのプロ用のベクトルデータに対応したDTPソフトは簡単に仕上がり線を消せますが、PowerPointはペイントなどで消せますが、消す手間より仕上がり線を抜いた「トンボだけのファイル」に差し替えが早いので、2つのファイルをお渡しします。

実践~それでは早速やっていきます。

①<1>新規作成より「新しいプレゼンテーション」をクリック。
<2>メニューバーから一番左の「ファイル」をクリック。一番下の「オプション」をクリック。
<3>左側のメニューの「詳細設定」をクリック。
<4>右側の項目「イメージのサイズと画質」の
・復元用の編集データを破棄する→チェックなし
・ファイル内のイメージを圧縮しない→チェックなし
・既定の解像度→高品質
に設定して、右下の「OK」をクリック。

 

②メニューバーから「デザイン」をクリック。右側の「スライドのサイズ」「ユーザー設定のスライドサイズ」をクリック。

③「スライドのサイズ」の 「スライドのサイズ指定」はユーザー設定。「幅」「高さ」は展開図のPDFの実寸法より大きいサイズを入力。
展開図の仕上がりのたて・よこのサイズ+3cmがベストです。。

④拡大するか、そのままにするかのメッセージが出ますが、何もまだレイアウトしてないのでどちらでもOKですのでクリック。


⑤メニューバーから「挿入」をクリック。「画像」をクリック。「このデバイス・・・※」をクリックして、展開図のJPGを挿入します。
※デバイス外で保存の場合は、任意の場所からファイルを選んでください。

⑥スライドに展開図が配置されましたので図をクリック、右クリックより「ロック」をクリックします。これでレイアウト中も図を誤ってズらす、変形したりしなくなります。

⑦デザインを自由に配置してください。

⑧折れ線の位置を確認しながらレイアウトする場合は展開図を「前面にもってきて」、メニューの「図の形式」より「透明度」を調整していただくとわかりやすいです。
展開図は最終、差し替えますので透明度を変えても大丈夫です。

 

⑨箱の全面に色を入れる場合は内トンボと外トンボの交差するところまではみださせてください。

⑩一通りデザインができたら、「手順⑤」と同様に「トンボなし」のJPGを挿入します。

⑪先程の展開図と同じ位置の前面に配置されます。

⑫最終、この仕上がりの無い図を残すので、図をクリックして、背面へ移動をクリックして背面に移動させます。

 

⑬-1 先にいれた展開図をクリックして、右クリックから「ロックを解除」して、消します。

 

⑬-2 消したらこんな感じに仕上線なしで、トンボとデザインだけになってればOKです。。

⑭これで、一度ファイルを上書き保存の上、メニューバーの「ファイル」をクリック、「名前を付けて保存」をクリックします。
 ※スクリーンショットはAdobe Acrobatをインストールしてる場合の画面です。未インストールの場合は、「Adobe PDFとして保存」は表示されていません。

⑮ファイル名の下のファイル形式を「PDF」を選択して「保存」をクリックします。

⑯これで印刷会社に入稿できるPDFになりましたが、できているPDFデータは
 カラー設定が「RGB」です。
 印刷会社のオフセット印刷は「CMYK」のインクやトナーで印刷なので色がくすみます。
 ※最近では、「RGBデータダイレクト印刷対応」の会社もありますが、当社では対応してません。
  また、オフセット印刷ではRGBデータをダイレクトに刷れる機械は26/7/24時点ではありません。
  オンデマンド機でミマキやEPSONなどの6色以上のインクジェットプリンタ、RICOHなどで見かけます。

⑰よって、一度、CMYKになったらどんな色になってるか確認したいので
 便利な変換サービスでRGBからCMYKに変換します。(下記のサイトは無料。自己責任にてご使用くだし)
https://www.i2pdf.com/ja/pdf-to-cmyk
https://www.pdf2cmyk.com/

⑱RGBとCMYKを比較するとこんな感じです。
 ストレートにいうと暗くなります。CMYKのインクで色を表現するので
 画面の光のRGBとは原理が違いますので暗くなります。
CMYKの色ってどんな色が出るのかは、カンタンに言うと駅などでタダで配ってるチラシが体外CMYK印刷です。
また、明るい鮮やかな色で刷りたい場合は特色インキ印刷という手段もありますが、オフセット印刷になるので、1枚~500枚くらいの
ロットですとイニシャルで10万くらいはかかってくるので、それを枚数で割るので、
1枚あたりが激高になるおそれがあります。

⑲最後に、PowerpointはRGBのカラーしかファイルを出力できません。実際、当社で印刷する際はCMYKで印刷するので、蛍光色やネオンカラーや鮮やかな色はくすみますのでご注意ください。
不安な場合は一度、当社に送ってもらえれば、実際のCMYKのデータにパパっと変換してPDFを送り返しますので、お気軽にご相談ください。
なお、さきほども⑰で紹介しましたが、他にもRGBからCMYKに変換できる無料サイトもあります。そちらで変換して確認するのもオススメです。(例)シメケンプリント様※などです。また、web検索で「RGBからCMYK カラーチャート」で検索すると色の変わり方の参考画像が結構、アップされてますので、ご参考いただければと思います。
※リンク先のサイトは当社と関係ございませんのでご了承ください。

 

終わりに

PowerPointで久しぶりにやってみましたが、いかがだったでしょうか?私は普段、illustratorとかphotoshopでパッケージのデータを編集するので、それらのDTPソフトと感覚は全然ちがってます。
細かい字の設定、色の設定、線の細さなど繊細な機能は、ほとんど無いのが大きな所ですが、
あまり気にせず、試作品やサンプルとして作る分にはCMYKで印刷した時の色を気にならないなら
十分PowerPointでもいいのかな。と思いますが・・・。
スーパーに並ぶ大手の商品の箱は、体外、PowerPointで作れるレベルではございません。
そのへんをこだわるようでしたら、身近なデザイナーに頼むか、当社にご相談いただければと思います。(当社では、デザイン・DTPだけで、箱の製造がない場合ですとお断りしてます。)

当社でご発注の際にPowerPointで入稿される場合はお気軽にご相談ください。

試した人・文章とか図 企画部:山野