パッケージデザイン・DTPの初心者向けillustratorテクニック講座-第1回:文字のアウトライン化

こんにちわ 企画の山野です。

本日から不定期ですが、初心者様向けにパッケージのデザインデータを作る上のDTPのポイントやTIPSを紹介していきます。

 

大体の流れとしては最初のうちは基礎的な事柄を取り上げて、ある程度しましたら深い内容を取り上げて行こうと思います。

 

 

第1回:文字のアウトライン化


本日はパッケージのDTP以外でもDTPの全般で印刷会社にデータ出稿するときに要求される「文字のアウトライン化」について取り上げたいと思います。

 

1.文字のアウトライン化とは?

 

文字のアウトライン化とは簡単に説明するとデザインデータで自分の使ったフォントが他のパソコンにあるとは限らないので文字を図形化してどのパソコンでも同じように見えるようにすることをいいます。

autorain-00

 

例えば、新ゴPro Rというフォントを使ったファイルを新ゴPro Rがインストールされていないパソコンにコピーして開いた場合、
autorain-01

 

 

別のフォントに置き換わって表示されます。
autorain-02

 

 

2.実践


 

それでは、実際の文字のアウトライン化の流れを説明します。
※説明の画面:OS=Mac Siarra・illustratorのバージョン=CC18

 

❶アウトラインを取りたいファイルを開け、右端のレイヤーパレットの「ロック(鍵マーク)」を全て外します。
※文字がないと思ってるレイヤーも念のため外しておくのがベストです。私は入稿前のバタバタした時に最終に文字修正が来た時に普段は入れないレイヤーに文字を追加したこともありました。

❷上のメニューバーから「オブジェクト」→「すべてをロック解除」をクリックします。
これで、全てのオブジェクトのロックが外れているはずです。
autorain-08

 

❸上のメニューバーから「選択」→「すべてを選択」をクリックします。もしくは(command + A)(画像省略)
❹上のメニューバーから「書式」→「アウトラインを作成」をクリックします。
これで、文字が全て図形化されたはずです。
autorain-03

autorain-04

 

❺文字が全てアウトラインが取れたか確認のステップに入ります。上のメニューバーから「書式」→「フォント検索」をクリックします。

autorain-05

 

❻開いたウィンドウの「ドキュメントフォント」の下が空欄になっているか確認します。
ここで、フォント名が下記の画面のように表示されている場合は、ロックを外し損ねていますので手順❶からやり直しとなります。

autorain-06

 

❼お疲れ様です。これで文字のアウトラインが取れましたので保存したいところですが、気をつけてください。
アウトライン化した後に「上書き保存」をしてしまうと、あとで文字の修正ができなりますので、「別名で保存」で保存してください。
※自分は文字のアウトラインを取ったファイルを別名で保存する時は末尾にOLをつけることが多いです。アウトラインを取ったことが   わかりやすい名前を付けるのがグッドです

 

裏技:上記の❼に関してはアウトラインを取るファイルを「アウトライン済」などの任意のフォルダにあらかじめコピーして上書きする方法もあります。
複数のファイルをアウトラインを取らなければダメな場合はこちらの作戦がオススメです。

 

いかがでしたでしょうか?上記に関する質問やパッケージデザイン、DTPでお困りのことがありましたら お気軽にお問い合わせください。
デザインされてるお客様同様にこちらもデザイン業務をやってますので、手っ取り早く説明できるかと思います。
次回の第2回は11月第1週を予定してます。次回はパッケージデザインのデータ作成の簡単な流れを紹介する予定です。

 

著者:企画部 山野:主な業務=建築会社の取説やカタログのデザイン・DTP、ウェブデザイン・マーケッティング企画をはや12年ほどやってます。