お菓子の箱に適した印刷・ポイントは?
当社にお問い合わせをいただくお客様で「お菓子のパッケージを美味しく見せたい。」という声をよくお聞きします。本日はそういったお客様にオススメのお菓子の箱に適した印刷やポイントを簡単に紹介します。
1.お菓子の箱は特色インク刷りがオススメ
お店に並ぶお菓子の箱を見ていくと様々なデザインがありますが、大体、下記のパターンかと思います。
・お菓子の写真と商品名やロゴ
・お菓子のイラストと商品名やロゴ
・商品名やロゴだけ
これら共通で言えるのがバックにベタ塗りの色を入れたり、何かしらバックに色を入れてることが多いと思います。
例えばお馴染みのビスコの箱で言うと赤のバックにロゴと坊やのイラスト、ビスコの商品写真などが浮かびます。
このバックの色がいかに鮮やかな色で印刷されてるかが、お菓子の箱から中のお菓子を美味しく見せるポイントに含まれるんではないでしょうか?
そこで、オススメなのが特色インキ刷りです。通常のカラー印刷と言えば、CMYKのプロセスカラーのインキを掛け合わせて、色を表現する方法です。いろんな色を表現でき、一般的なのですが、鮮やかさや、箔押しみたいな金色や蛍光色などの特殊な色は擬似的にしかだせません。
また、シアンやマゼンダなどのインクを掛け合わせるので発色は元々その色に作ったインキよりは鮮やかに出ません。
そう言ったときにオススメなのが「特色インク刷り」です。
あらかじめ印刷したい色にインクを調色して印刷します。
簡単に言うと絵の具の青色と黄色を混ぜて緑色を作るみたいな感じです。
諸説ありますが、一般的なプロセスカラー(C・M・Y・K)のインクと違って特別に作るインクなので特色インク※と言われてます。
※工程の際、インキをヘラで練って調色するので、特練りとか言う場合もあります。
あらかじめ、調色したインクを使うので、掛け合わせて印刷した通常のカラー印刷よりも発色は鮮やかに、塗りムラも出にくくいです。また、ブランドカラーなど印刷ごとに微妙に変わるとNGな色などに特色インキを使うのはオススメです。
よく印刷で使う特色インクは毎回、職人が調色するのでなく、インクメーカーに作らせます。
※当社では、特色インキの色指定は基本的にDIC、PANTONE、TOYOでご指定いただくことが多いですが、前に印刷した印刷物を色見本として送っていただいて、特色指定いただく場合もあります。
ちなみに身近なもので何か特色インキ刷でないかと事務所のお菓子箱(オフィスグリコ)を漁った所、写真のスニッカーズしか、見つかりませんでした。
2.表面加工は賞味期限印字に向いてるニス引き
お菓子の箱の表面加工は、「ニス引き」がオススメです。 写真のような賞味期限を印字する部分に表面加工がかかっていると 賞味期限の印字やハンコを押すときにインクを弾いてしまう可能性があります。 「ニス引き」の場合はそういった一部だけ、表面加工を避けれますので、賞味期限などの印字のある箱に よく使います。
また、ニス引きは印刷機で印刷と同時にできるため、サイズによりますが、およそ10,000箱以上の大ロットの場合、他のPP貼り加工やビニル引きなどより安くつきます。
ちなみにニス引きでは、印刷と同じように「版」を作りますので、右の写真のようにな柄をデザインも可能です。
3.売り場で目立つPOPシール
最後に紹介するのは箱ではなくシールです。
売り場で似たような商品が並んでることを見たことはありませんか?
そんな時にPOPシールで目立たせるのもポイントです。
ふせんのように上にシールが飛び出ますので似たような箱が並んだ時に目立ちます。
目立つだけでなく、商品をリニューアルした時に写真のような「New」と入れ、商品訴求する。キャンペーンの期間中だけキャンペーン内容を貼ったり、応募券を付けたりと既存の箱を利用して 新しい要素を訴求できるのでオススメです。
はみ出る部分はノリ無し
うらの箱からはみ出る部分はノリ無しです。


4.まとめ(最後に)
今回はオススメのお菓子の箱に適した印刷やポイントを簡単に説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回載せきれなかったオススメの用紙や、形状など色々ありますので、またの機会があれば特集したいと思います。
他にもいろんなお菓子の箱に関するノウハウが当社にはございますので、お悩みのデザイナーさんやメーカー様は是非、お気軽にご相談ください。