吊り下げヘッダーの穴の種類

当社は、店舗などのハンガー什器に吊るす「穴の開いたヘッダー付きのパッケージ」をご注文頂くことがあります。この「穴」ですが、巷の商品を見渡すと少ないですが、実は穴の形がいろいろあります。今日はこのハンガー用の穴について紹介していきます。
因みに下記の穴の名称は、いろいろ国内の主要メーカーの商品名など調べましたが国内でスタンダードな名前が無いみたいなので、勝手に見た目でネーミングしてますのでご了承ください。

よくあるフックの種類

フックの種類はメーカーによって仕様は異なりますが、店でよく見るのは大きく分けると
写真のシングルフック、ダブルフックです。


違いは商品を1本で商品を支えるか、2本で支えるかの違いとダブルフックは2本で商品を支えるので、重い商品に向き、
軽くて横揺れし易いものや、バスや船など揺れる場所で使う場合にも向いてます。
ダブルフックは穴に通さず商品を引っ掛けて使われてるのもたまに見ます。(ホームセンターで水栓(蛇口)がそのまま引っ掛けられてる店も見た覚えが・・・)

①丸穴

丸穴はシングルフックに通すための9mm程度の丸い穴を開けたものです。
軽い商品に向いてます。
他の穴形状より面積が一番低いのでヘッダーのデザインに干渉しにくいです。

穴をフックに串刺ししますので、種類や色の違う商品を同じフックに陳列する場合は、
奥の商品を取る際、手前の商品も抜かないといけませんので売れない手前の商品が痛み易くなります。
ただ、落ちにくく手前取りを強制できるメリットもあります。

②フック穴

フック穴はシングルフックに通すための穴を傘の取っ手状にくり抜いたものです。
複数の商品をフックに吊った際、手前の商品を抜かずに奥の商品が取れます。
そのため、色違いなどいろんな種類を1本のフックに陳列したい時に少ないフックで
済むので経済的です。


欠点は、他の穴と違って「串刺し」ではないため落ちやすく、穴が痛み易いです。
ちなみに、アメリカのフィギュアでよく見かけます。

 

③逆T穴(EURO HOLE)

逆T穴はシングルフックに加え、2本のフックで支えるダブルフックに通せる穴のものです。
重い商品や、軽くて左右に揺れやすい商品はダブルフックが向いているので、逆T穴に
するのが向いています。
おそらく、日本で頻繁に見るタイプの穴で無いでしょうか?
また、この形状がシングルでもダブルでも対応してるので出荷する店舗がどうだか迷ったら、この形状がオススメです。。
海外では「Euro Hole」、「Butterfly Hole」など呼ばれてますが、何故か国内では3Mなど主要メーカーの商品を見た限り、名前が付いてません。

④三角穴(DELTA HOLE、EURO HOLE)

③の逆T穴の見た目違いです。あまり日本では見ません。
海外では③同様の呼び名、もしくは「Delta Hole」など記載されてます。
DELTAというとアメリカ軍の精鋭っぽいですね。

⑤土星穴(EURO HOLE)

③の逆T穴の見た目違いです。こちらもあまり日本では見ません。
逆T穴の上中央の丸い部分を下側にも付けて、太いフックでも安定性が
増すようにした形状可と思います。
海外では③同様の呼び名、もしくは「Delta Hole」など記載されてます。